JavaScript

JavaScriptの変数宣言:let、const、varの違いと使い分け

はじめに

JavaScriptでのプログラミングにおいて、変数を宣言する方法にはlet、const、varの三つのキーワードが存在します。これらのキーワードはそれぞれ異なる挙動を示し、適切に使い分けることが重要です。この記事では、それぞれのキーワードの特性と使いどころを明確にしていきます。

1. var:従来の変数宣言

varはJavaScriptが最初に持っていた変数宣言の方法で、関数スコープまたはグローバルスコープを持ちます。これは、変数が宣言された関数全体、あるいは関数外で宣言された場合は全グローバル領域で有効となることを意味します。

function testVar() {
    var x = 1;
    if (true) {
        var x = 2;  // 同じ変数xが上書きされる
        console.log(x);  // 出力: 2
    }
    console.log(x);  // 出力: 2
}

var宣言の問題点は、変数が予期せぬ場所で上書きされる可能性があることです。また、ホイスティング(変数宣言が関数の先頭に移動するような挙動)により、コードが直感的でなくなる場合があります。

2. let:ブロックスコープの変数宣言

ES6で導入されたletは、varの問題点を解消するために生まれました。letはブロックスコープを持ち、宣言されたブロック({ }で囲まれた範囲)内でのみ有効です。

function testLet() {
    let x = 1;
    if (true) {
        let x = 2;  // 新しい変数xがブロック内で作成される
        console.log(x);  // 出力: 2
    }
    console.log(x);  // 出力: 1
}

この特性により、letはループ処理や条件分岐内での変数管理をより安全に行えます。

3. const:定数宣言

constもES6で導入されたキーワードで、letと同じくブロックスコープを持ちますが、constで宣言された変数は再代入が不可能です。これは、変数が指す値が固定されることを意味し、プログラムの安全性を高めます。

function testConst() {
    const x = 1;
    // x = 2;  // エラー: TypeError: Assignment to constant variable.
    console.log(x);  // 出力: 1
}

ただし、constで宣言されたオブジェクトや配列の内容は変更可能です。不変性を完全に保証するわけではありません。

4. どれを使うべきか?

一般的には、再代入が必要な場合はletを、変数の値が変わることがない場合はconstを使用すると良いでしょう。varは古いコードや特定の状況を除き、使われることは少なくなっています。

まとめ

JavaScriptにおけるlet、const、varの違いを理解し、適切に使い分けることで、より読みやすく、保守しやすいコードを書くことが可能です。安全で効率的なプログラミングを心がけましょう。

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Groworks Inc.

ものづくりのまち燕三条にある三条ものづくり学校を拠点とし、新潟市、長岡市、燕市、柏崎市を中心に活動しているウェブサイト・ホームページ制作会社です。