WordPress

WordPressブランクテーマ(スターターテーマ)の活用法:ゼロからオリジナルサイトを作成する方法


WordPressでウェブサイトを作成する際、テーマ選びがとても大切です。既存のテーマを使うのも一つの手ですが、デザインや機能に制限を感じることもあるでしょう。そこで、オリジナルのデザインを自由に実現したい場合におすすめなのが「ブランクテーマ(スターターテーマ)」です。本記事では、ブランクテーマとは何か、その利点や活用法について詳しく解説します。

ブランクテーマとは?

ブランクテーマ(Blank Theme)とは、必要最小限のファイルとコードだけが含まれたWordPressテーマのことです。これにより、デザイナーや開発者は、ベースとなるテーマのスタイルや機能に縛られることなく、自由にカスタマイズできます。

ブランクテーマには、以下のような特徴があります。

  • 最小限のスタイル:デフォルトでは、スタイルがほとんど適用されていないため、完全に自由なデザインが可能です。
  • 基本的なテンプレート構造:WordPressが動作するために必要なテンプレートファイル(例:header.php、footer.php、index.phpなど)のみが含まれています。
  • クリーンなコードベース:過剰な機能やスタイルがないため、コードが理解しやすく、カスタマイズが容易です。

ブランクテーマを使用する利点

  1. デザインの自由度
    ブランクテーマは、デフォルトのスタイルがほとんどないため、自分のアイデアをそのままデザインに反映できます。これにより、クライアントの要望に応じた、オリジナルかつ独創的なサイトを作成することが可能です。
  2. 軽量で高速なサイト構築
    無駄な機能やスタイルがないため、サイトの表示速度が向上します。また、必要な機能やスタイルのみを追加できるため、サイト全体のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
  3. 学習素材として最適
    ブランクテーマは、WordPressテーマ開発の学習素材としても非常に有用です。テーマの構造やWordPressの機能を深く理解するために、コードを読み解きながら開発する経験が積めます。

代表的なブランクテーマの紹介

ブランクテーマにはいくつかの有名なものが存在します。以下に、その代表例をいくつか紹介します。

  • _Underscores (_s)
    Automattic(WordPressの親会社)が開発したブランクテーマで、最も広く使用されています。必要最低限のテンプレートとカスタム機能が含まれており、カスタマイズに最適です。
  • Sage
    モダンな開発環境を提供するブランクテーマで、BootstrapやBladeテンプレートエンジンなどと統合し、効率的な開発が可能です。
  • Bones
    モバイルファーストの設計を意識したブランクテーマで、レスポンシブデザインを取り入れたサイト開発に適しています。

ブランクテーマでの開発手順

  1. ブランクテーマのインストール
    まず、選んだブランクテーマをダウンロードし、WordPressにインストールします。
  2. 基本スタイルの設定
    CSSやSassを用いて、ウェブサイト全体の基本的なスタイルを設定します。
  3. テンプレートファイルのカスタマイズ
    必要に応じて、テンプレートファイルを追加・修正し、ウェブサイトのレイアウトや機能を実装します。
  4. プラグインの追加
    必要な機能を補完するために、適切なプラグインをインストールし、カスタマイズを加えます。
  5. テストとデプロイ
    完成したウェブサイトをテストし、問題がなければ本番環境にデプロイします。

まとめ

ブランクテーマを使用することで、WordPressサイトを自由に、かつ効率的に開発することができます。テーマ選びに迷ったら、ぜひブランクテーマを検討してみてください。あなたのアイデアを最大限に活かしたオリジナルサイトを作り上げる絶好の機会になるでしょう。

アバター画像

Groworks Inc.

ものづくりのまち燕三条にある三条ものづくり学校を拠点とし、新潟市、長岡市、燕市、柏崎市を中心に活動しているウェブサイト・ホームページ制作会社です。