HPでの集客に活用②|現代的な消費者構造AISASモデルとは
ホームページやブログを活用してもなかなか成果に繋がらないといった悩みに対して、その問題を解決するヒントとなる
現代型の消費者購買心理モデル「AISAS」について解説していきます。
(関連記事:HPでの集客に活用①|顧客に行動を促すAIDMAモデルとは)
本記事で紹介する、AISAS [Attention → Interest → Search → Action → Share]とは2004年に電通が提唱した、現代型の消費者が購買に至るまでの心理モデルで、「検索」や「共有」といったインターネット特有の行動を踏まえて構成された比較的新しい消費行動フレームワークです。
SNS運用や検索エンジン対応などの例を交えながら、各ステージでの施策設計の方法を紹介していきます。
これを読むことで、実際にWebサイト制作前や運用中であっても「伝えるべきこと」「押さえるべき行動ポイント」がさらに明確になり、Webサイトの効果改善に活用できる内容となっています。
目次
AISASモデルとは
AISASモデルのメリット
AISASを意識することで、以下のような利点があります。
- 各ステージに合わせた最適な施策が可能:ターゲット層やニーズに応じて段階ごとにアプローチを設計できる
- 「検索」や「共有」がバイラル(=情報が口コミで徐々に拡散していくこと)を生み、拡散力が向上する
- 問題点が明確になりやすく、改善サイクルを構築しやすい
- SNS時代に強い設計が可能:双方向的コミュニケーションやユーザー起点のマーケティングが可能
各ステージの意味と施策例
各ステージの内容への理解が成果のカギを握ります。大まかに以下のポイントをチェックしましょう。
- A-Attention(注意)
消費者に商品やサービスの存在を認知してもらう最初の段階。主にweb広告やSEO、展示会、プレスリリースなどで訴求します。 - I-Interest(興味)
消費者の関心を引きつけるフェーズ。オウンドメディアやブログで、詳細な情報やレビューを提供し、関心を深化させます。 - S-Search(検索)
消費者が自ら情報を探し、比較や検証する段階。SEO対策、ブログやレビューの整備などで消費者の目に見えるようにします。 - A-Action(行動)
消費者が実際に購入や問い合わせなどの行動を起こす段階。HPの顧客体験最適化、多様な決済方法、キャンペーン特典などが効果的です。 - S-Share(共有)
購入後の体験をSNSやレビューで他者と共有する段階。次のActionに波及する可能性を生み出す。ハッシュタグキャンペーンやレビュー投稿促進インセンティブなどを実施することが効果的です。
消費者のステージ: | A | I | S | A | S |
各ステージの意味: | Attention 注意を引く |
Interest 興味を持つ |
Search 検索する |
Action 行動する |
Share 共有する |
消費者の状態: | ・知らない ・思い出せない |
・製品の内容や特徴が分からない | ・製品の情報が知りたい ・比較や検証したい |
・購入意思がある | ・体験や評価を共有したい |
消費者への対応: | 知名度の向上 | 理解の促進 | ニーズ喚起、差別化 | 購入までの最適化 | 共有の促進 |
基本的なAIDMAモデルとの併用
ここまで解説してき現代的モデルのAISASですが、古典的な消費者フレームワークであるAIDMAと併せて活用することで更なる効果が期待できるとされています。
この2つは両方を必要に応じて使い分けたり、融合させることでより深いカスタマージャーニー(顧客が購入に至るまでを時系列で可視化すること)の設計が実現できます。
まとめ:他モデルと併用も視野に入れ、どのステージがボトルネックなのかを知り改善を行う
AISASモデルは現代の消費者行動が反映された、より多様で双方向なマーケティングモデルです。ホームページ制作においてもこの近代的フレームワークを活用することで、成果が出やすいサイト構築が可能となります。
そして、AIDMAなどの他のフレームワークと併せて活用し、より実務的で成果に直結する構造を設計していきましょう。

Groworks Inc.
ものづくりのまち燕三条にある三条ものづくり学校を拠点とし、新潟市、長岡市、燕市、柏崎市を中心に活動しているウェブサイト・ホームページ制作会社です。